〜売れない雑貨屋・食う寝るあじあ〜
ネパール
カトマンズ
 
 いやー、この国って涼しくて好きだなあ。顔つきも日本人に似てる気がして親しみもてます。でも空気はちょっと・・・ね・・・。なんでもカトマンズでは車が年々増加してるのに盆地のせいで排気ガスの逃げ場がないそうな・・・。標高が高いくせにカトマンは空気がまずいのです、残念。
 さて、本題にいきましょか。
この国は特恵国です。簡単に言うと輸入した商品に関税が掛かりません。いいですね、この響き。でも輸出はきっとエアカーゴがメインなのでちょっと高くつくかも。
 宿泊は昔ながらのジョッチェンもあるけどやはり定番はタメルでしょ。チケット屋、安食堂、ホテル、カーゴ屋、みやげ屋、ハロージャパニハッシッシ屋と何でも揃っています。日本食もちょっと高いけどおいしいし。
宿を確保するときは迷わずホットシャワー付を選んでね。さすがにエベレストを抱える国だけあって時期によってはかなーり寒いです、凍死します、嘘だけど。宿によってはお湯の出る時間が限られていたりするので注意も必要。
両替はタメルに銀行もあるし私設の両替商もあるので、そこで充分だと思います。
 さあ、仕入だ!
 ネパールは中国やインドといった大国に挟まれているので雑貨も独特な味を出してますけど、同時にインド・中国からの輸入品も多いので仕入れたあとに「インドで買ったほうが安かった!」なんてことのないようにしましょうね。
それとタメルエリアのお土産屋はホールセラーと兼業のトコ(特にニット関係)が多いです。何件か周ってみると、それとない雰囲気をだしているので分かると思います。だいたいまともなホールセラーは旅行者がふらりと店に入ってきても執拗な押し売りはしません。それどころか忙しいときは店員みんなしてお店の奥のほうで梱包とか伝票整理なんかしてて、こちらから声を掛けないと相手をしてもらえないこともあります。楽なような寂しいような・・・。でも質問するとすごーく丁寧に教えてくれるので、やはりそのへんはプロ意識があるみたいです。お店はショールーム的な要素も兼ねているみたいで在庫はあまり多くないけど、色、型番違いを聞くと、近くのファクトリーに取りに行ってくれることも。あなたに時間があれば少数ロットでも作ってくれたりもします、ただしちょっと割高ですが。要するにお店にあるのは大量注文のサンプルや売れ残り在庫と考えればいいのかな。でもそのぶん値切れるのでチャーンス!。
あ、そうだ、ホールセラー見分けるいい方法ありました。彼らはお店にパソコンとか持ってます。そこでお店にないサンプルなどを見せてもらった記憶が。そうそう、フラフラと入ったバック屋なんか最新のPda持ってやがって、俺だって欲しいけど買えないのに・・・あー、ムカついてきた、おわり。

 ・ニット製品(セーター、帽子等)
 これはタメルがいいでしょ。とあるセーター屋のオヤジに聞いたところ、NGOなどが縫製の技術を教えてくれたのでネパール人の技術も向上し、しかも賃金の安さからここ数年で世界中からオーダーが大量に入るようになったそうです。デザインもネパール人デザイナー、ヨーロッパ人デザイナー、日本人デザイナーのものなど様々なデザインが揃っていました。でもネパール人デザイナーのは微妙と言ってたなあ。彼らは海外のデザインを盗むほうが得意なので・・・。在住のデザイナーも多いそうです。生糸自体はほとんどが海外からの輸入です。それと珍しいものではヤクのセーターもありますがこれはやめときましょ。ひと昔前なら珍重されたかもしれないけど今はそんなこともなく着心地も良くないです。ちなみに現地人に聞いてみたところ「ヤクウールなんて玄関マットくらいにしか使い道ないよ」と笑っていました。

 ・パシュミナ
 ネパールの定番ですね。カシミアも扱ってますけど、そりゃインドでしょが。パシュミナは多くの店で扱ってますけど品質の良し悪しが大きいです。シルクが混ざっているのはまだマシなほうで、まったく違う素材を平気でパシュミナとして売っているトコもあるので注意です。ちなみに写真は定番のインドラチョークのブランケット商人。パシュミナとは全然関係ないです、はい。

 ・紅茶・スパイス
 微妙ですねえ。これは両方とも可愛い入れ物に入っていたりとお土産にはいいかもしれないけど、売り物としてはやめたほうが・・・。それでもどうしても欲しければ、あらかじめパッケージングされているものは中身が湿気ていたり劣化しているものが多いのでよく吟味して選びましょうね。タメルとダルバール広場に有名な紅茶屋が数軒あるけど、本格的に紅茶を輸入したいなら観光客相手じゃない専門の卸し問屋を現地のカーゴ屋にでも紹介してもらってください。

 ・仏教グッズ
 マニアックな方にはどうでしょう。マニ車やシンギングボール、お香焚き、その他意味不明なもの多数あります。まあこれらはチベット仏教の道具だからチベットの方が安いのじゃないかなあと勝手に想像してるけどその前にチベット行けないし。だって幾ら掛かるのよ?
それから・・・ククリ(ナイフ)もありましたね。大きすぎるものは輸入出来ないので注意して。どれもダルバール広場やスワヤンブナートでチベット商人がアンティークと称して売っていますが、露天で売っているものはほとんどが粗悪品、実際には近隣の村でつい最近作ったものばかりなのでまともなものが欲しかったら専門店で買いましょうね。タメル、ダルバール広場にはまともなアンティークショップも多いですが、アンティークなんて雑貨以上に定価のない商品なのでもちろん値切れます。ダメと言われても値切りましょう、雑貨屋根性の見せ所です。

 ・タンカ(曼荼羅)
 これまた本家はチベットだけど本家のものは芸術品です。高僧が寺院に何ヶ月も篭もって描くとんでもない代物です。何百万、何千万円が普通の世界なので、普通以下の貧乏バイヤーはネパール産の商業タンカで我慢です。それでもピンキリの値段がついていますのでよーく吟味しましょうね。本当のタンカは構図に法則があって、すべて下書きから何から一人で仕上げるものです。実際にカトマンズの土産屋で売られているものはほとんど(全部じゃないですよ)作業が分業されている商業タンカなので芸術的な価値はあまりないけど、それでも素晴らしいものには間違いありません、ホント感動もんですって。でも悲しいことに粗悪品も多く市場に出回ってるんですよねえ。
ではどうしましょ?
見分けるコツは唯一、何件もタンカ屋をはしごして目を肥やすしかないでしょうねえ。それから店内の暗いところではなく、必ず明るい場所で、店内にライトがなければ外でもいいから見ることです。そうすると意外と見えなかったキズや色ムラ、折れなどが見つかります。そうしたらそれを理由に値切ってもよし、あきらめてもよしです。タメルにもありますがパタンやカトマンズのダルバール広場周辺に行けば向こうから声を掛けてきます。その時点で明らかに胡散臭いですが、まあ勉強と思ってたくさん見せてもらいましょう。その時の彼らの宣伝文句がどの店も同じなので笑ってしまいますけどね。「これは有名な先生が・・・」「完成までに何ヶ月もかかって・・・」。いろいろと文句を言って断っていくとそのうちに「あなたは本物を見る目をお持ちだ。実は向こうの倉庫にもっと素晴らしいものが・・・」とか何とか言い出すかもしれません。まあ好きにさせましょう。そこからどうするかはあなた次第です。

 ・ガンジャグッズ 
 ネパールでは裏の主要輸出品と呼ばれているガンジャ。当然、関連商品もたくさんあります。パイプ、チラム(これはインドの方が種類が豊富)、ガンジャ入れ、その他もろもろ。日本国内にはガンジャはおろか関連商品も建前としては輸入出来ないことになっているようです・・・が、ネットショップとかそこらじゅうの雑貨屋で売ってるのはどゆこと?タバコの喫煙具として輸入してるんですかねえ・・・。ちなみに写真は私の肺に消える直前のパイプとガンジャ。パイプ込みで200円くらい・・・激安!。でもあくまで現地で楽しむように。密輸入はやめましょうね。

 ・手漉き紙
 カレンダー、ポストカード、ポスター、ランプシェード、ノート、アルバムなどがあります。だいたいモチーフは曼荼羅かミティラー画が多いです。時間のある方はオーダーも可です。

 ・ミティラー絵画
下手可愛いような不思議な(小学生でも描けそうな)絵です。お皿やカップがあったり絵画があったりと商品バリエーションがあります。本来はどこかの地方の祭事だか儀式の際に描かれていたそうですが、今は立派に商品化されちゃっています。でも陶器類はタメルではあまり見かけませんでした・・・何処にあるのだろう?

 ・写真集
 これは雑貨じゃないです。個人的に好きなので。なぜか写真集が安いんですよねー、もう嬉しくなっちゃう。タメルには有名なピルグリムスブックハウス(ちょっと高いけど品揃えとセンスは最高!)や周辺には格安の古本屋がたーくさんあります。ゼヒゼヒみなさんも!

 ・Tシャツ
 タメルチョークからJyatha(何て読むのだ?)にかけて店の壁にぎっしりとサンプルが掛けてあるお店が何件もあります。正確には刺繍屋の方が正解かなあ?Tシャツに限らず持込さえすれば何にでも刺繍してくれるようです。店に無地のTシャツ(カラーバリエーション有り)がたくさんストックしてあるので、こちらは色、サイズ、数量、デザインを指定するだけで終わりです。が、いくつか注意点もあります。
・ミシンはもちろんコンピュータ制御ではありません。刺繍は全て職人の目と腕と集中力が頼りです。多少のデザインのズレは素朴さということで勘弁してあげましょうね。
・注文数が多い場合はだいたい納期を守ってくれません。まあアジアではよくあることで・・・滞在期間ギリギリの注文は避けましょうね。もしくはさりげなーく毎日顔を出してプレッシャーかけるのも手です。
・Tシャツの質はあまりよくありません。タイからの輸入が多いですがそれでも生地の薄いものや染色の甘いものも目立ちます。何も言わないと一番安い生地を使われてしまうので、Tシャツを指定(タグの名前)しましょう。ちなみに私は「アンナプルナ」というTシャツを使っています。他にもいくつか信用できるものもあったのですが名前を忘れてしまいました。ごめんなさい。
刺繍の大きさや難易度によって値段も変わってきますが胸にワンポイントと背面に大きな刺繍をいれてだいたいUS$4〜$7くらいです。やべっ、値段バラしちゃった!

 ・カーペット・キリム・絨毯
 最近はタメルではあまり見かけなくなったけど、インドラチョークの辺りをフラフラしてると何件もあります。2階から吊り下げてあるので一発でわかりますよ。デザインはいかにもネパールっぽいものが多いんだけど、デザインそのものが古臭いです。化学染料使ってたり織り方もあまり細かいとは言えない気が・・・。だいたいどの店も似たものが多くちょっといいなと思うものは輸入品が多いです。やっぱ絨毯買うなら中東でしょ、ああ麗しのペルシャ絨毯よ・・・。
でも実はネパールの絨毯ってすごく有名だって知っていました?チベット難民の多くもこの産業で生計を立てているので、チベタン柄を探せば掘り出し物に出会えるかもしれません。

 ・アクセサリー
 タメルには何件かアクセサリー屋もありますがインドやタイほど規模は大きくないです。どこかにかたまっているわけではなくタメル全体に散らばっています。ネックレス、ブレスレット、携帯ストラップなど。露天もありますが基本的にタメル内の露天は粗悪品ばかりですね。インド、中国からの輸入物が多いです。タメルからスワヤンブナートに向かう途中に数珠系のアクセサリーを作っている家がありました。場所は説明しようがないけど、川を渡って坂を苦しみながら登ってなんちゃってスワヤンブナート風のテンプルの奥、ホントにただの家で朝飯を家族で食べているところに無理やりお邪魔して買い付けてきました、安かったです。それから巡礼者向けでしょうか、カテシンブーストゥーパでも数珠を売ってます。郊外ではパシュパティナートにも数珠系はたくさん売っています。またボダナート周辺にはチベット系住民が多く住んでいるそうですが、何故かボダナート内のチベット人露天商はアクセサリーが安かったです。それとインドラチョークの一角にビーズのアクセサリー屋が固まっている区域があります。うれしいことにここのビーズはデザインは別としてインド、タイ、バリ島、どこで見た物よりも高品質です。聞いてみたらビーズ自体は中国、インド、日本、チェコ(!)などから輸入しているそうです。ボヘミアングラスってわけか・・・そりゃ高品質だわなあ。

 ・お香焚き
 ちょっと正確な場所を忘れちゃったんでだけど、タメルからインドラチョークに向かう途中のどこかの一角でチベット系のおばちゃんが素焼きのお香焚きなどを売っています。3,4件固まっていました。どこだったかなあ、確かタヒティトールからJyathaの方面に歩くとあった気が・・・。本当は近隣のバクタプルの方が種類も豊富なんだけど、ものぐさ、時間のない方はこちらを利用してもいいと思いますよ。安いもので3ルピーから。って安すぎ!

 ・お香
 ほとんどがインドからの輸入品。中国産も少しあり。ネパール産はほんの少ししかないみたいです。

 まあその他たくさんの魅力的な雑貨もあるはずですが情報不足でこれ以上はわかりません、ごめんなさい。上に紹介したものもよく見ればガイドブックに書いてあるようなことばかりで。でも私も初心者なので勘弁を。
ちなみにパタンとバクタプルも観光地なので雑貨に溢れています。中心部はさすがに観光客向けの土産屋が多いですけど、すこし郊外に行けば職人さんがいろいろと頑張っています。パタンは仏像など、バクタプルは素焼きなど。どちらもカトマンズからすぐなのでゼヒ行ってみてください。きっと何か見つかると思いますよ。
チェトラパティからダルバール広場の入り口にかけても何件か面白い店があります。インドラチョークで探すのも面白いと思います。タメルを少し外れた辺りの路上でも変わったものを売っていたり、とにかくみなさん一生懸命ダラダラと素敵な雑貨を探してくださいね。もちろん発見した場合は掲示板への書き込みがついさっき法律で定められました、お願いします。掲示板はここよっ!

仕入れは満足できました?さ、じゃあさっさと日本に商品送って、あとはどこかのテラスで本を読みながら熱ーい紅茶でも飲みましょうね。
 ネパールもインド同様に白い布で荷物を包む必要が・・・なので郵送は面倒ですね。高いしメリットありませんのでカーゴを使いましょう、もちろんエアカーゴで。カーゴ屋はタメルにも周辺にも山ほどあるので心配はないですけど、それでもお前なんか信用できるかウリャッという方は頑張って郵送してください。きっとその方がリスク高いと思いますけど。
必要な書類を書いて、もし何か怪しいものがあったら書類偽造もしてもらって、はい、お疲れ様でした。 
ポカラ
 きっとネパールに来たらこちらにも興味は惹かれるはず。でも残念ながら外国人にとってポカラは避暑地に近い感覚があるので、雑貨屋はたくさんありますがホールセラーではありません、ただの土産屋です。何件かチベット系の布を作っているお店もありましたがカトマンズより安いかは不明です。
 ポカラ名物「ブツブツコカン(物々交換)」のチベット系おばちゃん達は大したものを持ってません。でも近隣に難民キャンプ兼即売所(別に安くもない)があるので興味のある方はどうぞ。でもチベタンのおばちゃんって関西人のノリに近い商魂持ってますよー、値切るの大変。
 それからこれまた名物の「アンモナイトの化石」も昔は違いましたが今はそれ自体が減少し、土産屋のそれはほとんどがイミテーションです。確かに本物も未だ売っていて、実際かなり安いそうですが私は見分け方を知りませんので。
 それでもポカラはいいとこですよー、仕入れ抜きでね。仕入が終わって時間のある方、カトマンズの喧騒に疲れた方はゼヒいかがでしょう?