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いつ頃だったかなあ、バックパッカーに変身しちゃったの。
たしかオイラの素敵な計画ではサラリーマンを真面目にやること数年、ひとやま当てて今頃は豪華クルーザーでフフフンフ〜ンのはずだったのに、何故か実際には10年前のオンボロバックパックを背に一泊数百円の宿を転々としている日々。
誰だ、オイラをこんなにしたの?
まあでもそれはありがちな話。
ドロップアウトしてきた元リーマンパッカーなんて山ほどいるもの。
悩んだ末に何かを抱えて逃げてる人も多いし、現実逃避だって楽しみたい。
ところが気付くとそこから抜け出せないで帰国してお金を貯めては再び・・・なんてのもよく聞く話でしょ?
でも本当は心のどこかに将来への不安とか社会復帰できるものならしてみたいぞこの野郎!なんて気持ちもあったりして。
いやいや、別にいいんだよそんなこと、俺は思うがまま後悔しないように生きてるのさ、Let
It Beだぜい!とか強がったりもしちゃうんだけど、やっぱり常に心の葛藤があったりするんだよね。
オイラなんて未だそうだし(笑)
バックパッカーやってるとよく日本国内で友達とかに聞かれません?
「なんで旅するの?」
なんて。
「自分探し」
「旅の目的を探すため」
「ただの現実逃避」
「楽しきゃいいでしょ」
「自己満足」
「麻薬」
なんて明確に答えちゃう人だっているよ。
でもね、大部分の人はこう思ってるんじゃない?
「なんでそんなこと聞くの?」
ってね。
だって理由なんてその人と同じ体験したわけじゃないし、考え方が同じわけでもなければ、そもそも本人すら理解しきれてないのに他人に理解できるわけないもの。
でもそのくせ実際にバックパッカーやってると考えちゃうんだよね。
たとえば過酷な生活環境を生き抜いてる現地人に触れたとき。
たとえば深夜の長距離バスの孤独の中で。
たとえば自分の力ではどうにもできない現実を目の当たりにしたとき。
「俺は何をしてるんだろう?」ってさ。
「幸せってなんだろう?」ってさ。
みなさんは「幸せ」ってどういうことだと思います?
誰だって幸せに生きたい。
でも生きるためには働かなきゃいけない。
お金も稼がなきゃいけない。
だから仕事をしなきゃいけない、面倒だけど。
じゃあ「仕事」ってなんだろう?
本当にお金のために仕事をするのかな?
それとも生活を豊かにするため?
うん、それも一理あるかも。
あなたは何のために仕事をするの?
う〜ん、永遠の課題かなあ?
「幸せになりたいから」
何のためにせよ、やっぱ行き着くトコはそんな感じ?
よくありがちな話をもひとつ。
テレビで世界紀行ものを見ていると、発展途上国や農村地帯の貧しい子供たちをリポーターが訪ねてこう言ったりしちゃう。
「この子達の目を見てください。なんて純粋な目をしているのでしょうか。輝いているのでしょうか」
とかね。
その裏には「われわれ日本人が経済の豊かさと引き換えに失ってしまった、心の豊かさを彼らは・・・」なんて言葉が聞こえてきそうな気がしません?
心が豊かな彼らは幸せ=日本人は心が貧しく不幸
とかいう単純な図式。
でもあなたは知っている。
そんなこと思うのお前だけだって。
そんなのおならプーだってね(笑)
だってそうでしょ?
インド人の子供の目が輝いてました?
外人さえ見れば騙そうとするあのクソガキのどこが純粋?
エジプトだってそうだったし、どこでも同じような奴はたくさんいた。
あいつらは日本人さえ見ればカネカネカネ、バクシーシバクシーシ。
それでも心が豊かとか思っちゃうわけ?
もちろんそれは絶対的じゃない。
だってそれぞれの体験した人の数だけ答えだってあるからね。
要は相対的ってことなのかな。
だから日本人がお金持ちだからって心が貧しいとは限らないし、貧乏だからって心が豊かとも限らないんじゃないのかな?
けどね、ひとつだけ共通してたこともあった。
みんなが笑ってた。
幸せそうに。
オイラを騙したインドのクソガキも、泥水を俺に浴びせたカンボジアの乞食も、ウンコを投げつけてきたパキスタンのばばあも、あちこちにいる客引きだってそう。ひとしきり言い争ったあとに、みんな最後は笑っていやがった。
きっとそういうことなんだと思う。
幸せになりたければ笑っちゃえばいい!
きっとそういうことなんだろな。
たしかにオイラたち日本人はお金持ちだ。
それはある意味では幸せかもしれないけど。
だって途上国とかの人たちってみんなして日本に憧れてたもの。
だからお金持ちって実は嬉しいことなのかも。
でもそれって「幸せになるために働く」よりも「お金を稼ぐために働く」人を結果として多くしちゃったんじゃないのかな?
だからいつの間にか仕事が苦しく感じてくる。
幸せになるために働いているはずなのに、毎日気分の悪くなることばかりだったりして。
上司にムカついて、客にイライラして、時間に追い詰められて、部下にバカにされて。
これじゃまるでダメ人間(笑)
なんだか本末転倒だ。
ライブドアーの堀江社長は言ってた。
「お金で何でも買える」って。
本気なのかね、あの人は。
でもビートルズは歌ってた。
「愛はお金じゃ買えない」って。
オイラだってそう思う。
お金がたくさんあるにこしたことはないけど、お金じゃ買えないものだってたくさんあるんじゃないかな?
お金持ちでも幸せじゃない人はたくさんいる。
お金持ちじゃなくても幸せな人も少しはいる。
全部がそうとは限らないけど、少なくともオイラはそういった人たちにたくさん出会ってきた。
だからオイラは笑いたいな。
どうせ金持ちにはなれないし。
だって金持ちになるには凄い労力が必要そうだもの。
オイラみたいな廃人には無理だよ(笑)
でも幸せになるには笑っちゃえさえすればいいんだ。
誰かエライ人がテレビで言ってた。
笑うって体にも心にもいいんだってさ。
じゃあ笑っちゃおうよ、みんなで。
笑って幸せになるにはお金持ちになる必要もないし。
オイラがバックパッカーをやめられない理由もそんなとこにあるのかも。
海外にぶらりと出て、先進国でも途上国でもいいや、たとえ嫌な奴でも現地人に笑顔を見せてもらったり、貧乏バックパッカー同士で現実忘れて思い切り笑ってさ、幸せをわけてもらうんだ。どんな状況だって笑っちゃえば幸せになれるんだって。
でもどうせなら幸せだけじゃなくて自分の好きな雑貨も欲しい。
オイラは聖人じゃないから欲深いもの。
それにもしかしたら小遣いだって稼げちゃうかも。
そうしたら楽しみながら小遣い稼げて、しかもたくさん笑って幸せになれるんだよ?
それがオイラが売れない雑貨屋“食う寝るあじあ”を始めた理由。
旅が好きで、でも漠然とした不安を捨てきれない。
じゃあ旅に目的を作っちゃえって。
だからオイラには“食う寝るあじあ”が必要だったってこと。
幸せと雑貨を仕入れに行ってきまーす。
オイラは自分が仕入れた雑貨の全部を、どこで、誰から、どんな状況で、どうやって仕入れたかを覚えている。
インドの雑貨も、ネパールの雑貨も、タイだってエジプトだって、どこの雑貨だってそう。だから全部の商品に愛着があるし、できるものなら全部自分で使いたいくらい。
でもみんながそれを喜んで使ってくれたらもっと嬉しい。
だってオイラの“食う寝るあじあ”の雑貨にはひとつ残らず“幸せ”がついてるから。
ついでに小遣いも入っちゃうし(笑)
リキシャーのオヤジと雑談しながらあちこちフラフラ。
土産屋のオヤジとチャイ飲みながらボッたボラない言ってたなあ。
掘り出し物を探してあの街この街をさまよったあげく何も見つからなかったり。
貧乏パッカー同士で安い店探したりもした。
オイラはそんな幸せをぜーんぶ仕入れてきてる。
だってそれをみんなに分けてあげたいから。
それがオイラにとっての“食う寝るあじあ”。
やりたくて始めた、というよりも、やらなきゃ生きていけないんだな(笑)
少しは理解してもらえました?
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